fc2ブログ

新型コロナ、次は米国が心配


 新型コロナ、次は米国が心配

コロナ、次は米国が心配
 日経新聞2020年3月12日

 中国は、どうにか新型コロナ流行のピークを過ぎたようである。
 製造、サプライチェーンなどの復旧を急ぐ必要がある。ただ、中長期的には「チャイナプラスワン+ジャパン?」を考えるとき。

コロナ、次は米国が心配
 産経新聞2020年3月6日 (わずか1週間ほど前の新聞)

 イタリアは、全学校閉鎖→北部都市封鎖→全土封鎖、薬局・食料品店など以外全店閉鎖へ。

 アメリカは、カリフォルニア州が非常事態宣言→各州に波及。英除く欧州からの入国を30日間制限へと拡大。

コロナ、次は米国が心配
 朝日新聞2020年3月11日

 10日の参院予算委員会では専門家から意見を聞く公聴会を開いたが、専門家でも意見が異なることが多い

コロナ、次は米国が心配
 週刊文春2020年3月5日号 福岡伸一さん(生物学者)×阿川佐和子さん


 福岡さんは、新型コロナは数年後には、インフルエンザのような日常的な病気になると予測。秋にインフルとコロナの予防注射を打つようになるのではないかとのこと。

 予防のためには、ストレスの少ない生活をすること、よく寝ることが大事だとか。

 モーニングショーなどでワアワア言っているPCR検査は鋭敏であるため、なんの症状も現れていない人でも陽性反応を示す可能性があり、かえって不顕性の感染者を増やしてしまうという。

コロナ、次は米国が心配
 朝日新聞2020年3月12日別冊「知る新型コロナ」はタイムリーでよくまとまっている。

コロナ、次は米国が心配
 同上 4~5ページ

 ここでも「万能ではないPCR検査」と書かれている。

 テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」では無知なコメンテーターの玉川徹が「韓国にできて何故日本ができない」と叫んでいるが、PCR検査は万能ではないうえに、現在のところ薬もない。

 新型コロナは、高齢者と高血圧、糖尿病など基礎疾患のある人が重篤になりやすいことが分かっているのだから、有限な医療資源はその人たちのために使うべきである。そうしなかった韓国とイタリアの医療が崩壊してひどいことになっている

コロナ、次は米国が心配
四国新聞2020年2月17日

 新型コロナの流行で「手洗いの励行」を訴えたため、今年はインフルエンザの患者が急減している(左隅の赤線)。

 われわれができることは、「手洗い」「うがい」「マスク」「換気が悪い人が密集する場所は避ける(例:大阪のライブハウス)」「よく寝る」「ストレスをためない」である。


 「手洗い」で心配なのはアメリカである。また、アメリカは医療費が高く、無保険者が2750万人(8.5%)いる。

 なんだかんだと言いながら日本はうまくいっている。あと少しの辛抱。しかし、アメリカでパンデミックが発生すると世界経済がガタガタになる(今、トランプ大統領がオリンピックは1年延期すべきと発言したとのニュースが入ってきた…WBS )。



 週刊エコノミスト2020年3月17日号を読んで、その可能性があると心配している。転載します(強調は引用者)


.......... .......... ..........


新型コロナの前にインフルエンザ大流行!アメリカはなぜ感染症に脆弱なのか=中園明彦さん
2020年3/11(水) 19:38配信  週刊エコノミスト3月17日号


 インフルエンザはあまり米国内では騒ぎになっていない。

 世界中が新型コロナウイルスに恐怖を覚えている。米政府もさまざまな対策を発表しており、直近2週間に中国渡航歴のある外国人の入国禁止など、水際での防止策を強化している。3月2日現在、米国本土のコロナ発症者数は43人だ。

 これだけ見ると、米国はウイルス感染に敏感で、優れた対応を取っている国に見える。ところが、筆者が2月初旬に日本へ出張した際、米国でインフルエンザが猛威をふるっていることが話題になっていると聞かされた。帰国後、米疫病対策センター(CDC)のサイトを見ると、驚愕(きょうがく)の事実が載っていた。

 今シーズン(2019年10月以降)の入院患者数が既に25万人、死者が1万4000人を超え、歴史に残る大流行となる可能性を警告していた。調べてみると、米国はインフルエンザ大国であることがわかってきた。2年前(17年冬)はなんと入院患者数49万人、死者6万1000人を記録していた。過去の死者数は、15年5万1000人、14年3万8000人、13年4万3000人と、主要先進国の中で突出しているのだ。

 高額医療費が理由で通院しないことが原因と考えたが、CDCのデータによると、インフルエンザを理由とした通院患者は毎年1500万人程度おり、入院患者も50万人前後に上る。政府はワクチン予防接種を推奨しており、地域によっては無償接種も普及している。米国成人のインフルエンザ予防接種率は45・3%(18年)と、日本の50・9%(15年)よりは低いものの、インフルエンザ大国の説明にはならない数字だ。

 となると、拡散防止策と感染予防策に問題があると見るのが妥当かもしれない。国民の対インフルエンザ意識が低いため、感染初期に通院しない人が多数いることと、発症後、簡単に感染が広がる社会的背景が存在すると見る。

 米国人と話していて気付くのは、インフルエンザを症状の重い風邪としかとらえておらず、さほど特別性を認識していないことだ。よって熱さえ下がれば出社する。しかもマスクの着用は皆無で、街での着用は逆に病人と見られるリスクがあり忌避されている。

そもそも、インフルエンザの拡散メカニズムが広く認識されておらず、他人にうつすことをあまり気にしていない様子だ。さらに、発熱していても出社する人が多いことも分かってきた。米国は労働者の実に23%が時給制で働いており、有給休暇が付与されないのだ。病欠はすなわち無給になる。民間調査機関によると、34%の人がよほど症状が悪化しない限り家にとどまらないと答えている。


 ◇料理手づかみも一因か

 インフルエンザ大国であるゆえんはさまざまだが、筆者は米国の文化が最大の理由と考えている。

 米国は誰とでも握手・ハグをするが、とにかく手を洗わない。ハンバーガーのように手で直接触れる食べ物も人気だ。容易に拡散するのも納得できる。会食時、一旦テーブルに着くとトイレに中座することはマナー違反と考えられており、しかもおしぼりもない。そして、汚い手のままパンに手を伸ばす。食事中「緊急の用事がある」を理由に中座して、手洗い・うがいをする以外、この国での自衛策はなさそうだ。

(中園明彦・伊藤忠インターナショナル会社ワシントン事務所長)


以上


コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子、足立康史、竜崎伸也ほか多数。

最新記事
カレンダー
02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
リンク
カウンター