アメリカは「脱原発」!?


週刊朝日12年8月3日号「田原総一朗のギロン堂」が大変興味深い。ご紹介します。
(タイトル)
ニューヨークで知ったアメリカの「脱原発」の実態
(本文抜粋)
アメリカの原発政策はどうなるのか、と問うた。相手はエネルギー専門の人物。
「アメリカの企業は、実は原発にはほとんど興味がない。原発を今後造ることはないですよ」
福島原発の事故で原発の怖さを感じたからか、と聞いた。
「そんなことで騒いでいるのは日本だけ。関係ない。シェールガスとシェールオイルを合わせた埋蔵量は、確実に百数年分はある。それに安い。高くて、問題になりがちな原発の時代は終わりです」
衝撃的な話であった。アメリカは原発に興味がない。シェールガスやシェールオイルは、原発よりも確実に安い。放射能を出すような事故は起こらない。
私はこれから綿密な取材をするつもりである。
日本での原発とエネルギー問題の扱われ方は、どうも的を外しているのではないかという気がする。
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(感想・意見など)
私はかねがねアメリカはあまり原発にこだわっていないのではないかと思っていた。なぜなら、現在世界的な原発メーカーは3グループしかない(ロシアはよく分からない。シベリアなどに天然ガスなどが大量に埋蔵されているし。中国、韓国はこれからだと思われる)。3グループのいずれも日本企業がからんでいる。
東芝―ウェスチィングハウス(WH:東芝の子会社)、日立―GE(経営統合)、三菱―アレバ(仏)である。アメリカは大変国益や国家安全保障に敏感な国である。アメリカが原発を国益や国家安全保障上最重要問題だとみなしていればこのようなことは許さないと思われる。日本はババを引かされてはいないか?
田原さんの言うような視点から今一度、今後50年~100年のエネルギー問題を、再生可能エネルギーや蓄電池技術の開発可能性なども含めて、総合的に考え直す必要があるように思われる。
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週刊朝日の同じ号に、12年7月11日ブログ「貪官汚吏」で触れた問題の第3弾「天下り『ウハウハ高給』を暴露する!」が掲載されている。相変わらずの高給・厚遇天下り状況である。興味のある方は雑誌を読んで下さい。
以上