田中森一VS堀江貴文

田中森一VS堀江貴文




 週刊プレイボーイ13年8月26日号に仮出所中の超大物対談が載っている。田中森一もりかずVS堀江貴文である。

 田中森一さんは元特捜検事・元闇社会の弁護士。ホリエモンこと堀江貴文さんは元ライブドア社長である。興味津々。抜粋してご紹介します。



堀江 がんの手術をされたんですよね?

田中 そうそう。胃がんでね。胃を3分の2、取ってしまった。

堀江 塀の中で?

田中 中で。

田中 痛かったなあ。なんとか痛み止めの薬をもらえんかなと思って刑務官に頼んだら怒られたよ。「手術して痛いのは当たり前や」「いちいち呼ぶな!」ちゅうて。

堀江 それ、つらいですね。たぶん僕だったら、刑務官も後で何か言われると思って、痛み止めくれたと思いますね(笑)。超特別扱いされていましたから。

田中 特別という意味では僕もそうだったよ。作業も騒ぎにならないよう、高齢者と障害者の工場で、作業場も一番奥で、食事も一番端の席でね。

堀江 僕も長野刑務所の独居房で、作業したのは高齢者と障害者ばっかりの工場でした。

田中 なかには80過ぎた認知症みたいな人もいたな。検察も裁判所も弁護士も、責任能力があると認めて刑務所に送ってんのかと。

堀江 僕は介護衛生係に配役されたから。ヒゲそり、散髪、トイレの床拭き掃除。住み込みの老人ホームの介護係という感じ。


田中 中に入って僕が一番ショックを受けたのは、反省している受刑者がいないこと。皆、僕が検事と弁護士をしていたと知っているから相談に来るんだけど、すべては自分の刑罰に対する不満で。皆、量刑に不満を持っているのよ。
 これでは真の反省は生まれないと、しみじみ感じた。刑務所が更生のための施設であるなら、法曹三者も、もっと考えないといかん。まず、被告本人が納得できる調べ方を、検事がしていない。弁護士も、納得できる弁護の仕方をしていない。だから判決にも納得できていない。


田中 僕が堀江さんに聞きたいのは、受刑者に支払われる作業報奨金(給料のようなもの)の少なさ。全国には約7万人の受刑者がいて、模範囚もようけいる。彼らを日本の経済活性化のために使えんのかな。

堀江 官は頭が古いですからね。例えばアメリカはPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)刑務所といって、民間の経営力や技術を導入した官民協働の刑務所がほとんど。しかし日本にはまだ数カ所しかない。そのうちのひとつ、島根あさひ社会復帰促進センターでは、受刑者に盲導犬の育成をさせています。習得に時間のかかる作業だからこそ、出所後も役立つわけですよ。でも、大多数の刑務所はつぶしの利かない単純作業をするだけです。

田中 社会復帰に役立つような作業というのはほとんどないね。加えて、作業報奨金が極めて安いから、出所するときにほとんど金がないんだよ。

堀江 しかも身寄りがない人は、中で日用品を買うために作業報奨金を使いますからね。

田中 だから、更生、教育と口では言うけれど、今やっているのは、受刑者を「隔離」しているだけであって。金の面から見ても、再犯防止についてはまったく考えていない。


堀江 僕が逮捕されたときの裏話を聞きたいですね。

田中 それは国策捜査だと思うよ。検察の上層部に「堀江はやりすぎだ」「けしからん」という感覚があっての特捜部の動きだから。

堀江 そういう場合、何がとっかかりになって案件は動くんですか?

田中 告訴や告発の場合もあるけど、各検事が新聞や雑誌から情報をキャッチして上に持っていくことも多いよ。逆に、検事部長や副部長が「これをちょっと検討してみ」と下に指示するときもある。

――情報源がマスコミって、一般人と同レベルじゃないですか。

田中 それが一番多いのよ。

堀江 雑誌の編集長とかに聞くと、検察が「この記事について捜査したいのでレクチャーしてくれ」って来るらしいですよ。

田中 それで興味を持ったら、「火のない所に煙は立たない」と捜査を開始する検事もいる。

――怖いですねぇ。

堀江 本当ですよ。

田中 事件というのは、そういうふうにつくられていく部分が多分にあるんだよ。

堀江 裁判でかなり押し戻しましたけど、判決にはまったく反映されませんでしたから。

田中 特捜部が作った調書を裁判でひっくり返すのはほぼ不可能。今、取り調べの可視化の必要性がいわれているのは当然だよ。日本は調書裁判だから、調書に署名してしまったら終わり。事実や真実は調書でどうとでもできてしまう。だからこの先も、冤罪が生まれる可能性は否定できないし、昔から言うけど、出る杭は打たれると。

堀江 なんか、それが大衆のガス抜き的に機能するわけじゃないですか。

田中 それは自覚しているよ。それで自分らが筋書きをつくったら、強引にやってしまうから。

堀江 あまりにも検察に権力が集中しすぎちゃってるんです。

田中 それは最高の権力機関よ。

堀江 本来は行政機関であるにもかかわらず、起訴・不起訴を判断する機能を持つことで、準司法的な、つまり裁判官と同じ役割ができるわけですよね。さらに準立法的な機能も実は持っていて、僕が逮捕されたことで国会が動いて、金融商品取引法の罰則の上限を5年から10年に引き上げられたんです。検察にだけ「三権分立」がないわけです。


田中 堀江さんは裁判でよく闘ったよ。それでも判決は、事件の真実からは程遠いものだったね。

堀江 そうですね、頑張ったけど、結局なんの役にも立たなかった。早くあきらめていたら、施行猶予ついていたかもしれないですね。

田中 途中であきらめていたら、あなた執行猶予ついていたよ。
 間違いなく「おお、かわいいやつ」と。そんなもんだって。

田中 (検察に頭を下げていたら)裁判では得だけど、彼の一生から考えたら損になる。闘ったから今の彼があるのであって、あそこで頭を下げていたら、ただの人になってしまっていると思うよ。

堀江 とはいえ、大変でしたけどね。結局、逮捕、勾留、裁判、懲役と7年かかりましたから。

田中 7年か。

堀江 30代、全部費やしましたから。でも、もう終わったことです。


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(感想・意見など)

 私は、株買い占め事件で騒がれていたときのホリエモンには全く興味がなかった。頭はいいが、ONとOFFだけで中間がなく、薄っぺらで魅力がなかった。

 「艱難汝を玉にす」というが、ホリエモンを見ているとその通りだと思う。実に魅力的になった。

 田中森一さんの保護観察は10月31日まで、堀江貴文さんが11月9日までという。2人の言動に要注目である。


以上

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No title

田中なんぞ,おおよそ下らん人間を娑婆に出す意味あるのか。
満期出所で十分。
受刑中も、騙しのテクは発揮されたらしいから。
こんな男と係わり持った事が恥ずかしいと、被害者は声を上げないことをいいことにやりたい放題。
又、逮捕される事を願うよ。、

No title

まるで田中は、自分が冤罪だと主張しているような話ぷり。笑
堀江もこんな馬鹿と対談しても意味ないのに。
田中の隠れた過去の犯罪は、闇に葬られたまま。
プロフィール

teccyan88

Author:teccyan88
団塊の世代(♂)。うどん県高松市生まれ。大学は京都。20数年の会社員生活(四国各地・東京・広島・福岡勤務、主として経営管理・企画畑を歩む)の後、早期退職しUターン。専門学校(3年)ののち自営業。
趣味:読書、水泳、水中ウォーキング。
尊敬する人(敬称略):空海、緒方洪庵、勝海舟、大久保利通、司馬遼太郎、盛田昭夫、小倉昌男、佐々木常夫、西原理恵子ほか多数。

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